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zoom RSS Tea Room MOHINI renewal open - 紅茶専門店「モヒーニ」が移転オープン

<<   作成日時 : 2013/10/18 16:42   >>

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 2005年11月22日から2013年7月31日までの約8年間、東京新宿・曙橋で営業していた紅茶専門店「モヒーニ」が、新宿・四谷に移転し、10月15日にリニューアルオープンした。

 新店舗は、オーナーの山口敏夫さん、由喜子さん夫妻の自宅の建て直しを機に、1階に店舗スペースを設けたもの。旧店舗は25坪20席と広々していたが、夫婦2人だけでのオペレーションは難しかったため、新店舗は約10坪12席にギュッと凝縮し、カウンターキッチンから店内のほとんどが見えるようにした。北海道産の無垢のタモ材を使ったオリジナルのテーブルと椅子や、紅茶商品の陳列棚も旧店舗で使用していたものをそのまま使えるように設計し、食器類も変わらずとあって、旧店舗からの顧客にはなつかしさすら感じられることだろう。名古屋・えいこく屋のアイテムから山口さんが厳選して仕入れる確かなクオリティの紅茶、手作りのスイーツが、またここで楽しめる。徒歩15分とはいえ、旧店舗までの通勤時間からも解放された山口さん夫妻。末永く良質な紅茶を顧客に提供していくためにも、時機よく再スタートを切ったといえるだろう。

紅茶専門店「モヒーニ」
新住所 東京都新宿区若葉1-4
TEL/FAX 03-5368-4016
営業時間 10時〜19時
定休日 月曜


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6卓12席のティールーム。スペースこそ狭くなったが、大きめのテーブルや、背に「MOHINI」と入った椅子はそのまま使用できるように、設計時に図面に落とし込んでもらった。

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ダージリン・セカンドフラッシュのリザ・ヒル600円は、山口さんも絶賛するコストパフォーマンスの高い逸品。同店ではマーガレッツ・ホープ、ジャンパナ、キャッスルトン、タルボといった有名茶園のセカンドフラッシュとともに、100g当たりでは半額以下のリザ・ヒルを並べ、それぞれの特徴をきちんと説明してくれる。季節のスイーツはやさしい味わいのパンプキン・タルト350円で、マーマレードのトッピングでアクセントをつけている。

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「モヒーニ」オーナーの山口敏夫さん、由喜子さん夫妻の笑顔も変わらない。

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ポットサービスの紅茶は、カップ3杯強入って500〜650円。ほか、サンドイッチ、スコーン、季節のタルトなどを提供する。

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販売コーナーでは100種以上の紅茶商品を販売。オープン初日から(実際にはオープン数日前から)、「紅茶がなくなって困っていた」という常連客が来店し、茶葉を買い求めていた。「中には、『同じ茶園で、もっと価格の高い紅茶を他店で買ってみたけれど、その味にがっかりした』というお客さまもいらっしゃいます。紅茶の品質は、茶園名でもないし、価格でもないのです」という山口さん。「モヒーニで買えば安心」というリピーターを、8年かけて1人1人増やしてきた。

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新店舗は、四谷駅からも四谷三丁目駅からも徒歩7分ほどの住宅街の中にある。新宿通りの四谷二丁目交差点から、「ローソン100」の横の路地に入り、左手に四谷小学校を見ながら進み、2本目の路地を右折。袋小路の正面に「MOHINI」の看板がさりげなく掲げられている。

 同店のすぐ近くに、徳川家康の旧臣である服部半蔵が創建し、没後は本人も葬られた浄土宗の西念寺(さいねんじ)がある。江戸時代には伊賀町と呼ばれた一帯で、今は閑静な住宅街だが、同店までの路地を含め、袋小路が多く、「急がば“戻れ”」といった風情の複雑な区割りになっている。もし、最初からこの場所で「モヒーニ」を創業していたら、知名度を上げるまでに相当な時間がかかったかもしれない。地下鉄曙橋駅から徒歩1分ほどの旧店舗で8年間築いてきた基盤があるからこそ、移転に踏み切れたという一面もあるだろう。
「徒歩15分の距離といっても、客層はガラリと変わると思います。ここではご近所付き合いも含め、新たなスタートになると考えています」(山口さん)

 ところで、9月25日に、大阪の紅茶専門店の草分けである「ムジカ」が閉店した。
〈参考〉
http://www.asahi.com/national/update/0924/OSK201309240016.html

 上記の朝日新聞デジタルの記事中、店主の堀江敏樹さんが「家賃や人件費などを考えると潮時と考えた」とあるが、個人的には信じられず、信じたくない下りである。ここ数年、大阪に行く機会がなく、堀江さんにお会いすることなく過ごしていたが、大阪にはムジカがある、ムジカには堀江さんがいる、というのは、揺るぐはずのない盤石な事実としか考えていなかった。
 
 やはり朝日新聞デジタルでムジカの閉店を知ったという山口さんは、
 「もちろん私も驚きましたよ。けれども、むしろ『ああ、そういう時代なんだ』と思いましたね。私も8年間紅茶専門店を経営してきた中で、時代が変わって行くのをひしひしと感じていましたから。ただ、ムジカさんがなくなったことで、自分まで打ちひしがれていてもしかたがない。われわれは自分たちの道を進むだけです」
 と語る。日本紅茶協会認定のティーインストラクターである山口さんは、研修期間中に初めてムジカを訪ね、衝撃を受けたという。特に、350g入りの「堂島ブレックファスト」という同店を代表する日常向けブレンド紅茶が、当時1000円ほどの価格で販売されており、常連客が次々と2〜3個まとめ買いしていく姿は強烈だった。モヒーニをオープンする際、ほとんどの紅茶商品はえいこく屋のパッケージのままで販売することにした山口さんだが、唯一、180〜200gのお徳用袋で販売する紅茶は、モヒーニの店名を冠したオリジナル商品とした。
「お徳用袋をやるか、やらないかではずいぶん迷いました。堂島ブレックファストは、関西だから売れるのであって、東京では大容量の紅茶は売れないかもしれない。でも、紅茶が好きで、毎日たくさん飲む人のためには、大袋入りの商品があったほうが絶対いいだろうと思ったのです」と、意を決して販売を開始した経緯がある。紅茶を日常的に楽しむ飲用層を着々と増やしてきたムジカのDNAは、実はモヒーニにも受け継がれているのである。

 山口さんは、以下のように続ける。
「何百年も続いている老舗は、変わらないように見えて、実は変わり続けているのです。ただしその中には、変えてはいけないところと、変わらなくてはいけないところがあります。それが何かという判断と、そのバランスが重要なのです。木が数百年も生き続けるためには、根幹はしっかりと保ちながら、毎年毎年、新芽を出さなくてはいけない。そうしなければ枯れてしまうからです」
 変わることを拒否し、放棄した生物は、やがて絶滅し、化石となる。変化を恐れず、状況に適応しながら変わっていく勇気こそが、生き続ける術であるのかもしれない。モヒーニの再スタートが順調に軌道に乗ることと同時に、ムジカの1日も早い再開を祈りたい。

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ムジカのDNAを受け継ぐモヒーニの徳用袋。ストレートティー用のインド・ダージリン(180g1050円)、ミルクティー用のスリランカ・ディンブラ(200g1050円)を用意。

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リニューアルオープン記念にいただいたティーバッグと、手作りケース入りのティッシュ。上品な和服地を使ったティッシュケースは、同店のティーコジー(茶帽子)を縫ってくれた、山口さんの長年の親友の奥さんが、500個も用意してくれたもので、ひとつひとつ色柄が異なる。
 

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