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zoom RSS お茶料理研究会シンポジウム「茶のトレンド」 - Symposium “Trend of Tea”

<<   作成日時 : 2014/07/28 18:34   >>

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 お茶料理研究会主催の第23回シンポジウム「茶のトレンド 栄西禅師から未来へ、そして…」が、7月12日(土)、東京・千代田区の大妻女子大学千代田校舎で開催された。
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 梅雨の中休みの暑い日だったが、ウエルカムドリンクとして、かわいいピンク色の飲みものが提供された。お茶の新品種「サンルージュ」を使った緑茶に、スダチ果汁を加え、炭酸で割ったもので、ほんのりとした酸味や苦味をもつ。サンルージュは新芽が赤く、アントシアニンの含量が高いため、お茶の新たな需要の創出が期待されている。酸性下でピンク〜赤色に発色するため、かんきつ類の果汁を加えたドリンクや、酢や油を加えたドレッシングなど、商品化も進められている。
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和洋女子大学の岡本由希准教授(写真右)が、サンルージュを使った緑茶の抽出液に、スダチ果汁を加え、ピンク色に変わる様子を披露(写真左は総合司会を務めた香川大学の加藤みゆき教授)。


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お茶料理研究会の西條了康会長による開会のあいさつ。


 講演Tは、文教大学教育学部の中村修也教授による「『喫茶養生記』執筆の意図とその影響力」。栄西は平安時代末期から鎌倉時代初期の禅宗の僧侶で、「喫茶養生記」の著者であり、「日本に茶を伝えた」人物とされている。しかし、具体的に茶の何を伝えたのか、という史料は乏しい。中村教授は、栄西が目指したのはあくまでも禅宗の定着だったが、晩年に書かれた「喫茶養生記」の存在や、禅宗寺院の礎を築いた功績から、「栄西は茶の恩人、茶をもたらした人という伝説が生まれたと考えてよいのではなかろうか」と解説した。なお、栄西は、えいさい、あるいは、ようさいと呼ばれる。今春、上野の東京博物館で開催された「栄西と建仁寺」展では、江戸時代の建仁寺の学僧の著作の写本に「イヤウサイ」と読み仮名がふられ、建仁寺では「ようさい」と呼ばれていることから、「ようさい」で統一していたが、「えいさいも間違いではない」と注記されていた。
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 講演Uは、日本茶輸出組合の谷本宏太郎副理事長による「世界の中の日本茶」。豊富な資料を交えながら、海外で日本茶がどのように販売されているかを紹介した。

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 講演Vは、静岡大学農学部の森田明雄教授による「白葉茶…白いお茶って何?」。新品種や新しい栽培方法による新タイプのお茶として注目されている「白葉茶」について解説された。
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 通常、お茶の葉は緑色だが、白〜黄色の新芽を使って仕上げた白葉茶と呼ばれるお茶が登場している。白葉茶を大別すると、遮光することにより新芽を白〜黄色にする方法と、もともと白〜黄色の新芽を出す品種を使う場合とがある。
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 遮光する場合は、98〜99%遮光までなら、玉露や抹茶用の碾茶のように緑色が濃くなるが、100%遮光にすると白〜黄色の新芽になる。
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 白〜黄色の新芽を出す白葉茶品種としては、日本には星野緑、きら香、やまぶき、蓬莱錦、黄金みどりといった品種がある。うち、星野緑、きら香、やまぶきは一番茶のみ新芽が白〜黄色になる。黄金みどりは、一番茶〜四番茶まで白〜黄色の新芽を出すが、被覆すると緑色になるという、不思議な品種なのだという。
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 いずれにせよ、白っぽいお茶の生葉を使って製茶した白葉茶は、玉露を上回るアミノ酸含有量を示し、中でもアルギニンの量が多く、疲労回復に効果があるのではないかと期待されている。
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 講演のほか、「栄西禅師から未来へ、そして…」と題するパネルディスカッションが行なわれた。コーディネーターとして静岡産業大学の中村羊一郎特任教授(写真左端)を迎え、3人の講演者のほか、東京・吉祥寺で「おちゃらか」を経営するダントン・ステファン氏(左から2人め)が加わった。ステファン氏はフランス・リヨン生まれで、同店では日本茶および日本茶ベースのフレーバーティーなどを販売している。日本茶の茶葉の販売量の漸減を嘆くばかりではなく、新たな飲用層の関心を掴んでいくために、まだまだやるべきこと、できることはたくさんあるのではないかと、熱い討論が繰り広げられた。
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 同時に、第20回お茶料理コンテストの表彰式も行なわれた。最優秀賞は、鹿児島・釜a香園の堀口泰久さん、山田義幸さんによる「お茶屋の八十八夜健康御膳」が獲得した。農薬等に頼らずに、同社が独自に育てたお茶の生葉を、野菜としてたっぷり使用したおにぎり、煮もの、焼きもの、天ぷらなど、7品目のお茶料理を健康御膳に仕上げた。お茶を無農薬栽培している生産者ならではの作品で、生葉は40〜1分蒸して冷凍しておくことで数カ月使用することができる。審査委員長を務めた鹿児島女子短期大学の福司山エツ子名誉教授も、「お茶を主材として使った初めての作品」と称賛した。

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わざわざ鹿児島から作品の一部をつくってシンポジウム会場での試食用に持ってきて下さった。手前は今回使用した三番茶。

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西條了康会長から表彰状が手渡された。


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今回は副賞として、シャープ鰍謔閨uヘルシオ お茶プレッソ」が贈呈された。


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ティーブレイク会場では、ヘルシオ お茶プレッソのデモンストレーションが行なわれた。同機は、大妻女子大学名誉教授、「お茶大学」校長の大森正司先生のアドバイスを受けて開発された、お茶を挽く、湯を沸かす、点てるが1台でできるマシン。茶葉を丸ごと摂取できるので、急須で淹れたお茶だと捨ててしまう部分のおいしさや栄養成分も無駄にしないのが特徴。今春の発売以来、予想を上回る売行きという。

 
そのほかの入賞作品は以下の通り。

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 ティーブレイク会場では、吉原ひろ子さんによる日本舞踊が花を添えた。
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 なお、次回のお茶料理研究会シンポジウムは、2015年7月11日(土)に、「世界の茶と料理」をテーマに行なわれる。
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