Specialty Teas in Ebony Springs - エボニー・スプリングスの手作り茶

 エボニー・スプリングスでは、栽培しているTRI2043号やノーウッド・クローンの生葉から、敷地内の小さな製茶工場で手作業により特殊なお茶を製造している。TRI2043号独特の、銀色に輝く大きな芯芽だけを乾燥させた「シルバーチップ」、「ゴールドチップ」や、芯芽を糸で束ねて球形にし、抽出するとウニのような形に開く「ティーウーチン(tea urchin, “ウニ茶”の意)」など、計9種類のお茶がある。うち7種のサンプルを購入してきた。

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エボニー・スプリングスの製茶工場での作業風景。


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サンプル茶を持ち帰り用に慎重に詰めてくれるバーナードさん。


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購入してきたスペシャルティティーのサンプル。


 バーナードさんは、インターネット上からさまざまな中国の工芸茶の写真をダウンロードし、TRI2043号からどのようなお茶が作れるかを研究した。ひとつには、芯芽だけではなく、その下の二~三葉、これから芯芽が出てくるつぼみの部分、茎の柔らかいところなど、お茶の葉のいろいろな部位を余さずに使い、それでも残った部分は生葉買いの業者に販売し、摘んだ葉を最大限に利用できるようにした。また、1~3月の乾季には、トルコ滞在時に現地の銅職人に手作りしてもらった銅製のボウルを使い、下部から加温しながら手揉み紅茶をつくることもあるという。インド・ダージリン茶のような仕上がりになるそうだ。

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TRI2043号が植えられたエボニー・スプリングス内の茶畑。


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摘んできたTRI2043号の生葉。ベルベットのようなうぶ毛のある大きな芯芽が特徴。
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製茶工場内の設備。萎凋槽。

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中国製の乾燥機。

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バーナードさんがトルコ滞在中に銅鍋職人に依頼して手作りしてもらった、銅製の揉捻用の突起付きボウル2個を備え付けた。この容器を下部に据えたヒーターで加温しながら、手揉み紅茶をつくる。

 近所に住む女性たちに製茶方法を教え、平日はほぼ毎日、朝9時~夕方5時まで製茶作業が続く。それでも月間の生産量は15~20kgで、急に「100kg欲しい」と注文されても対応は難しい。これらの特別なお茶に価値を見出している海外のバイヤーから、コンスタントにオーダーが入るようになってきている。

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夕方、製茶作業を終えた後、生葉を集める巡回トラックに引き取ってもらうため、サックにつめた生葉を門の外に置いておく。エボニー・スプリングス産の生葉は、生葉取引き業者によって3カ所の製茶工場に運ばれており、バーナードさんは3冊の記録帳に記録してもらい、支払いを受けている。

Silver Tip (シルバーチップ)
 大きな芯芽を乾燥させたもの。柔らかいうぶ毛がベルベットのような光沢を見せる。萎凋槽を使ったり、日向に広げたりして、3日ほどかけてしっかり乾燥させるとでき上がり。水色も味わいも淡く、上品。アラブの富豪が好む高価格茶として知られている。

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Gold Tip (ゴールドチップ)
 シルバーチップと同様にTRI2043号の芯芽のみを使い、萎凋の仕方を変えたり、濃い紅茶液を吹き付けたりしながら、茶色がかった色合いに仕上げたゴールドチップ。水色はシルバーチップより若干濃いが、やはり味も香りも淡いお茶だ。
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Tea Urchin (ティーウーチン)
 茶葉を束ねてピンポン玉のように成形し、抽出するとウニのような形に開くお茶。
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同じくらいの大きさの茶葉を慎重に選び、1本1本を粗めのメッシュを張った専用容器に刺していく。

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適度な大きさになったら、茎の部分をプラスチック製の細いベルトで束ねる。

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糸でしっかり束ねて、布に包んで球形に成形し、潰れないようにトレーの下のワイヤーに吊り下げ、球形を保ちながら乾燥させる。
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乾燥後に包みをはずしてでき上がり。

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カップに入れて熱湯を注ぐと、だんだんとウニのような形に茶葉が開いていく。

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茶殻。しっかりと糸で結んである。


Knotted Tea (ノッティドティー)
「結んだお茶」の意。TRI2043号の茎の柔らかい部分をひとつひとつ結んで成形したかわいらしい形状のお茶。製茶後のノッティドティーの保存容器には、敷地内で栽培しているバニラビーンズをウォッカに漬け込んだものをガーゼに包んで入れ、ほんのりと着香している。茎の部分を使ったお茶なので、香気成分の少なさを補っている。

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ひとつひとつ結ばれた、愛らしい形のお茶

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水色は淡く、ほんのりバニラの香りがする。

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芯芽やニ~三番目の葉など、他のお茶に加工する部分を除いた茎の柔らかいところを、1本1本結んでいく。台に金属製の棒を斜めに打ち付け、そこにストローを刺し、その上から茎を順番に結んでいく。短い方を左、長いほうを右にしてきっちりと結ぶ。

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結び終わったら、ストローごと作業台から抜き、右側の長い茎を切り揃える。
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乾燥機に入れて乾燥させる。

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ストローから外してでき上がり。


Hand Rolled Green Tea (手捻り緑茶)
 生葉を発酵させずに緑茶に仕上げ、手作業で束ねて捻り、独特の形に仕上げた手捻り緑茶。
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水色は淡い黄色。

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茶殻を見ると、手捻りで成形された様子がわかる。

 
White Peony (ホワイトピオニー)
 ピオニーとはシャクナゲの意。ニ~三葉めを萎凋、乾燥させ、ふんわりとした形に仕上げたお茶。
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乾燥機から出てきたばかりのホワイトピオニー。

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やはり淡い味わいの上品なお茶。


Silver Stem Tea (シルバーステムティー)
 新しい芽が出てくる部分のみを集めて萎凋、乾燥させたお茶。
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