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zoom RSS The Hill Club in Nuwara Eliya - ヌワラエリヤのヒルクラブ

<<   作成日時 : 2015/02/11 22:01   >>

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 スリランカ中央部の高原の街ヌワラエリヤは、イギリス植民地時代に避暑地として利用されていた名残りで、ゴルフコース、競馬場、コロニアルスタイルのホテルなどがあり、“リトル イングランド”と呼ばれる独特の雰囲気をもっている。同時に、バスターミナルを中心とする庶民的な繁華街は、ドヤドヤ、ワサワサした南アジア特有の活気と喧噪に満ちている。

 植民地時代の雰囲気を残す象徴的な存在が、グランドホテルや、隣接するヒルクラブといった英国スタイルの宿泊施設である。特に1876年にイギリス人およびスコットランド人のコーヒー、シンコナ、紅茶などのプランターによってクラブハウスとして設立されたヒルクラブは、今も宿泊は基本的に会員および会員からの紹介限定とし、独自の伝統を守り続ける特別な存在である。
http://hillclubsrilanka.lk/

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 上記のヒルクラブのウェブサイトには、39室の客室があり、会員数はスリランカ国内外で約750人と出ている。また19時以降は、メインダイニングやメインバー、図書室などの公的なスペースでは、男性は背広とネクタイ着用、女性もそれに準じた装いという服装規定がある。なお、背広を持参していない旅行者用に上着が用意されており、無料で貸し出してくれるそうだ。

 今回は、「ヒルクラブに泊まりたければ、予約してあげるよ」という、会員であるスリランカ人の知人の言葉に甘え、1泊朝食付きで予約してもらった。予約時には、「メインビルディングの表側に面した部屋で」と指定してくれたため、部屋の窓から広々した前庭や、翌朝の夜明けの風景を眺めることができた。この「メインビルディングの表側に面した部屋」は、10室前後に限られるのではないだろうか。

 館内は木造の造りを残しているが、客室のバスルームなどはきれいに改装され、ピカピカだった。各客室で無料のWi-Fiも使えるが、自分の部屋ではときどき接続状態が不安定になるため、図書室にパソコンを持ち込んだ。宿泊客が自由に使用できるデスクトップパソコンも1台用意されていた。

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1階の廊下。この奥にメインダイニングがある。


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1階にある図書室(Reading Room)。普通のホテルであれば、ロビーとかラウンジといったスペースだが、図書室というところに格調の高さを感じさせる。暖炉も装備。

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2階に上る階段。横のショーケースには、販売もしているヒルクラブのオリジナルグッズが展示されている。


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2階の廊下。午後の陽光がやさしく射しこんでいた。


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宿泊した客室。こざっぱりして、落ち着ける。


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バスルームはピカピカ。タオルもたっぷり用意されている。


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トイレットペーパーホルダーだけは、なんともクラシックなデザインだった。

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ロゴが入ったオリジナルボトル入りのアメニティ。


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ティーセットは、ディルマーのティーバッグ。でも、お湯はどうやって沸かすのか? フロントで聞いてみると、「電気ケトルがあるでしょう?」という返事。「ありません!」と言ったら、すぐに持ってきてくれた。

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おぉ、“RIKON”製じゃないか! ベトナムかインドネシアで、リコン製のカメラも見たことがある。もちろん、リコーとニコンの合弁会社であるわけはなく、怪しいメーカーだが、とりあえずお湯が沸かせればいいか。

 チェックインしたのは午後2時過ぎ。遅めのランチが食べられるかなと、メインダイニングに行ってみた。何人かゆっくりと昼食をとっている人たちもいたが、軽食メニューを注文しようとすると、サービススタッフがうやうやしく、「どの料理も約40分かかります」という。「サラダも?」と聞くと、ひと呼吸置きつつ、「はい」という答え。思わず吹き出したくなってしまったが、これはだめだと諦め、街に出て何かスナックでも食べてくることにした。

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ランチタイム後のメインダイニング。シェフもサービススタッフも、休憩モードの時間帯だったのかもしれない

 街歩きを終えて、日暮れ前までにヒルクラブに戻った。街中のベーカリーカフェでサモサやカットレットなどを食べたものの、夕食代わりになるほどではなく、かといってひとりでフルコースディナーというのも重過ぎる。さっき見たアラカルトメニューの中から何か頼んで、早めに休もうと思い、ディナーの営業開始直後に再度メインダイニングを訪れた。次にヒルクラブに泊まる機会はいつになるのか、そもそも次の機会があるのかないのかもわからないわけだし、何ごとも経験である。

 メインダイニング内は、昼間とはまたガラリと変わり、照明を落として各テーブルにキャンドルが灯されていた。着席すると、まずコース料理のメニューを渡されたが、「アラカルトがいいです」と軽食メニューを持ってきてもらい、「トマトグラタン パスタ添え」を頼んだ。「40分くらいかかりますよね?」と聞くと、そうだというので、「隣のバーに行っているので、できたら呼んで下さい」とお願いし、「ハッピーアワー」中のバーに向かった。

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40分かかるならと、隣のバーに行き、「特別メニュー」として出ていたアラックカクテルを注文した。

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ココナッツアラックカクテル。これだけ真っ赤なチェリーを見るのは、何年ぶりだろう?

 しばらくバーで寛いでいると、レストランのサービススタッフが、30分後くらいに「そろそろできますから」と呼びに来てくれた。メインダイニングに戻ると、他にも数組の宿泊客が夕食に訪れていた。本当にジェントルメンは背広姿だ。中には蝶ネクタイという人もいる。ホールスタッフはみな白い手袋をはめてサービスしていた。映画「アウト・オブ・アフリカ」(邦題「愛と哀しみの果て」)の1シーンを思い出す。デンマークの資産家の娘が、スウェーデンの貴族と結婚し、ケニアに渡ってコーヒー農園を経営することになるという話の流れの中で、食事の際は現地人の召使いに白い手袋をはめて給仕させていた。手袋をして食器を持つとすべりやすいので、それを見た主人公が「白い手袋は、あまりいいアイデアではなかったわ」と、ポツンとつぶやくシーンがある。黒人の黒い手で料理を出されたくないということなのだが、ここヒルクラブでは、白手袋もひとつの伝統なのか、慣例なのか? あるいは逆に、“誇り高きしきたり”になっているのかもしれない。

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ディナータイムは、各テーブルのキャンドルが灯され、注文したトマトグラタン パスタ添えは、その日の夕食としてはちょうどいい量で、おいしくいただいた。

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部屋に戻ると、ベッドには湯たんぽを入れて温めててくれた。さすがに標高2000mほどの高地ヌワラエリヤでは、夜はかなり冷え込むが、ぽかぽかの湯たんぽのおかげで、ヒーターをつけなくても熟睡できた。

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翌日、宿泊した客室の窓から見た夜明け。ヌワラエリヤも結構イスラム教徒が多いのか、モスクから夜明け前のお祈りの声が響いてきた。

 翌朝は8時にはチェックアウトしたいので、早めに朝食に行く。朝日が入ると、メインダイングはまた雰囲気が変わる。まず見せられた見開きのメニュー表は、片ページが「スリランカ風」、もう片方が「コンチネンタル風」の朝食メニューで、いろいろな選択肢が記載されていた。「では、スリランカ風を」と言ったとたんに、スタッフは困惑顔。「スリランカ風は、前日夜までにご予約いただかないとご用意できません」との説明に、あ然、ぼう然、「ここは、どこ?」と問いたくなる。だったら、コンチネンタル風のメニューだけ持ってきてくれればいいのに。ポリッジ(オートミールがゆ)とオムレツ、紅茶を選び、それでも優雅な朝食を気持ちよくいただき、コロンボ行きの電車に乗り遅れないように、チェックアウトした。

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翌日の朝食。スリランカ風かコンチネンタル風かでは選択の余地は実質なかったが、コンチネンタル風の中からポリッジ、オムレツ、紅茶を選択した。

 ちなみに、会員からの紹介で予約してもらった朝食つきプラン自体は5600ルピー(約5000円)で、別料金のアラックカクテルや軽食に、サービス料、税金などすべてを含めた今回の支払い総額は、7754ルピー(約7000円)だった。

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コメント(2件)

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いつかスリランカを訪ねたら、このヒルクラブに泊まってみたい。時間帯ごとに異なる顔をみせてくれるメインダイニング(写真もすてき)にも是非。「アウトオブアフリカ」、ディネーセンでしたよね? 好きな小説でした。
shuko
2015/03/26 08:25
shuko様 コメントありがとうございます。なんともスノビッシュな会員制ホテルで、"突っ込みどころ"満載でした! ちなみに今、自分のパソコンの壁紙にヒルクラブの外観の写真を使っています。結構、好きかも!?
Yumi
2015/04/02 11:55

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