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zoom RSS Darjeeling, Sungma T. E. - 早春のダージリン、サングマ茶園

<<   作成日時 : 2015/05/03 15:27   >>

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 セリンボン茶園の隣に位置し、名園として知られるサングマ茶園。経営元のジャイ・シュリー・ティー・アンド・インダストリーズ社は、ダージリンでは他にタクバール(プッタボン)、リシーハット、ノース・タクバール、バラスン、シンブリの6茶園を経営しており、さらにアッサムや東アフリカも含めると計27茶園を有する。紅茶生産会社として世界第3位の規模を誇り、生産量のシェアとしては、インド国内の3%、ダージリン地区の11%を占めている。
http://www.jayshreetea.com/pages/about_us

 ジャイ・シュリー社は、大財閥のB.Kビルラ・グループの1社で、社名は経営者家族の娘である社長の名に由来する。紅茶生産のほか、化学薬品、肥料製造、砂糖、不動産、教育事業なども手がけているが、同グループの中ではごく小規模な企業なのだそうだ。

 サングマ茶園では、まだ今シーズンの生産は始まっていなかったこともあり、夕方の数時間の訪問となってしまったが、ベテランマネージャーのジャーさん(Mr. Anil Kr. Jha)は、築100年以上というバンガローでのティータイム、製茶工場見学、グループ茶園のファーストフラッシュのテイスティングと、温かく迎えてくれた。

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 サングマ茶園はイギリス人創業者により1864年から開墾が始まり、今も約80%は樹齢100年以上の中国種の茶樹である。また、以前はサングマとトゥルズム(Turzum)という2つの茶園だったが、1934年の地震でサングマの製茶工場が倒壊したため、すべての生葉はトゥルズムの製茶工場で行なうようになった。その後、トゥルズム製茶工場が火災で焼失し、現在のサングマ製茶工場が1962年に建設された。茶畑面積は273haで、年間約140トンの紅茶を産出している。
http://jayshreetea.in/tea-gardens/darjeeling/sungma/

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1962年に建設された現在のサングマ製茶工場と、ベテランマネージャーのジャーさん。

 有機栽培を実践しており、日本のJAS、アメリカのNOP、インドのNPOP、EUの有機認証を取得しているほか、レインフォレストアライアンス、フェアトレード、UTZ、ISO9000の認証も受けている。
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製茶工場には“Sungma & Turzum”という表記を残しているほか、日本のJASを含む各輸出先の有機認証、レインフォレストアライアンス、フェアトレード、UTZ、ISO9000の認証マークがズラリと並ぶ。

 茶畑面積は273haで、年間140トンの紅茶を産出している。約80%が樹齢100年以上の中国種で、11%がハイブリッド、9%が樹齢10年以下のクローナルとなっている。
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霧深いロンボン谷に面したサングマ茶園の茶畑。


 製茶工場内は、間もなくの今シーズンの生産開始に向け、清掃やメンテナンスが行き届き、乾燥機には今期の幸運を祈願する飾りつけが施されていた。

 ここ10年ほどで、ダージリンのファーストフラッシュはライトさを強調した製茶方法に変わってきたが、その変遷を自ら体験してきたジャーさんは、「ライトな紅茶を生産する茶園が出始めた頃は、インド人の優秀なテイスターたちは、“何だ、このお茶は? 緑茶か?”と嘆き悲しんだが、飲みやすいので市場での反応が良く、今では伝統的なファーストフラッシュが欲しいというバイヤーはごく少数で、ほぼ100%の茶園でライトタイプをつくっている」
 と語る。

 もともとファーストフラッシュはライトな味わいが特徴だが、以前は70%以上萎凋し、しっかり揉捻していた。今は萎凋は中国種で65〜68%、クローナルでは60〜62%くらいにすることもある。ジャイ・シュリー社の中では、当初はプッタボンやリシーハットでライトタイプを作り始め、サングマは伝統的な製法を守っていたが、市場動向の変化に合わせ、やはりライトタイプをつくるようになった。
「今のような製法にはいい面もある。伝統的な製茶方法では熟練技術を要するのに比べ、最近の製法は容易だし、リーフグレードの量が多くなる。萎凋度合が高いと荒茶ができたときに緑色の破砕された細かい葉が多くなり、ブロークンやファニングスなどのセカンダリーグレードの比率が高くなってしまう。ただし、今の製法の難点は、品質がかわりやすいこと。せいぜい3カ月くらいで飲み終えないと、平板な味になってしまう。しっかりと密閉しておかなければ劣化が早い。ただ、この傾向はファーストフラッシュだけで、セカンドフラッシュ以降は今も伝統的な製法を守っている。しっかりと萎凋し、揉捻時間も40分以上かけ、きちんと乾燥させれば、品質を長く保てる」
 とジャーさんは説明してくれた。

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今期の幸運を祈願する飾りつけがされた乾燥機。


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通常の揉捻機。


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特別な注文が入ったときなどに使う小型の揉捻機。


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発酵台。


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ファイバー除去機。


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篩い分け室。


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低湿度に保たれたサンプル保管室。


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シーズン中のすべてのロットのサンプル500gずつを保管し、バイヤーから問合せがあったときなどに備えている。次のシーズンが始まるまで保存し、新たなシーズンに入ったら順次処分する(というが、もちろん充分飲めるし、きっとおいしいだろう)。

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サングマはまだ今期の生産が始まっていなかったが、グループ茶園のリシーハット、バラスンのファーストフラッシュのサンプルを用意してくれ、テイスティングさせていただいた。

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高品質の紅茶の生産に加え、働く人々の福利厚生面の向上、環境への配慮など、ジャイ・シュリー社ならびにビルラグループのミッション、ビジョンを示すボード。

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